初めてのKinKiコン感想(2016年10月22日札幌)
2014年12月に沼を発見し、2015年11月に沼に転がり落ち、ついに参加してまいりましたKinKiコン。
We are KinKi Kids Live Tour 2016 TSUYOSHI & KOICHI
17年ぶりのアリーナツアーも折り返しを過ぎた札幌初日。
素敵なご縁をいただいて、参戦することになりました。
ハエとかトロンボーンとかオタルとかネタは数々あれど、MCのレポをする記憶力は持ち合わせてないことがよくわかったので、それは先輩方のツイートやブログにお任せして、感想のみ綴りたいと思います。曲のネタバレありです。
一言で言い表すなら、
「世界で一番美しい2人を見続けた3時間」
でした。
剛さんの実在はラジオでメールを読んでもらったことと、平安神宮で確認済みだったけど、光一さんの実在も確認いたしました。
美しい顔面と、TVでは鍛えまくってるように見えるのに、サイドから見たらむしろ引き締まってて華奢な四肢をお持ちでした。
席が、スタンド光一ケツ見席でして、並んで歌う2人を上手のほぼ真横から見ていました。
完全にスクリーンの内側で、スクリーンに何が映されていたのか、反対側のすべり台上のスクリーンに何が映されていたのかはさっぱりわからないけど、距離は結構近くて双眼鏡要らずで、双眼鏡を使えばプロンプターの内容なんかもよく見えました。
円盤じゃほぼ映らない角度に、視界にとてもコンパクトに重なり合って2人の姿が収まっていて、スクリーンは見ずにステージをひたすら見つめていました。
そんな、MCではもれなく光一さんの後頭部と剛さんの正面の顔を眺める席で、何が起きたかというと、正面から見て並んで歌う時が私にとっての薔薇と太陽シフト(キラメキニシステム)、正面から見て薔薇と太陽シフトの時が私にとっての横並び、という逆転現象が起きていました。
それが、とても美しかったのですよね。
ダンスのフォーメーションやバンメンさんの動き(特にセッション)もよく見えて、おいしかったけど、それだけじゃなくて、どの角度から見ても、KinKi Kids美しい、ってことをずっと考えていました。
感銘を受けてたら、泣く暇がなかった(笑)
特に今回のセットリストは、こんなに踊りながら歌うKinKi Kids見たことない、というくらい踊ってて。
直線的で背筋が伸びてて指先まで気をつかってて麗しい光一さんのダンスと、曲線的で柔らかく筋肉を使って蠱惑的な剛さんのダンスと。
2人の重心の取り方の違いと、重なるリズムをサイドから見るのが新鮮で、とても興味深かったです。
あと、あの席ならではだったのは、TIMEで、歌う2人の足元に投げかけられた光の軌跡が美しかったり、並んで下がって行く2人の足並みがぴったり揃っていたり、という景色。
歌は、前半もよかったんだけど、ソロを経て本領発揮したというか、前半からソロまでの演奏曲の間に、まるで20年以上の時間が過ぎていって、その蓄積が爆発したような感覚を覚えました。
それくらい「薔薇と太陽」からの演奏と声の厚みに驚かされました。
初めて生で観る光一さんソロはひたすらかっこよくて、魅せる人だったし。
剛さんソロも、「街」は圧巻の歌声で、セッションは平安さんとまた違った楽しさで、聴かせる人だったし。指の動きがたまらんし。
「Fall Dance」はせつなく美しかったし、念願のジェロマでペンライト振れたし。
そのお隣にいてくれたのが、ジェロマミリオン大作戦をきっかけにとてもお世話になってる方だったのも嬉しいことでした。
楽曲の流れが、今までのシングル曲と、Nアルバムの曲と、それぞれのソロと、奇跡のバランスでできてました。
アンコールの「道は手ずから夢の花」「夜を止めてくれ」「なんねんたっても」の流れもとてもずるかった。
止めてほしいよ。夜を。
「なんねんたっても」は、明るくこのライブの幸せな空気を持って帰れる曲で、小沢健二さんのライブのアンコールでみんなで「愛し愛されて生きるのさ」を大合唱した時の雰囲気を思い出しました、と誰にも伝わらない例えで書いてみる。
トロッコもアリーナで、安心安全に見られてよかったです。
さらに、新曲発売前に、既にCDでは物足りないレベルのもの聴かされて大丈夫かしら。
あと、光ちゃん新曲の紹介で「まだ歌番組ではあんまり披露してなくて」と言って、客席は「あんまり?」とハテナが浮かんでたけど、きっと歌番組の収録が始まってるんだと期待してます。
どの曲の時だったか覚えてないけど、ライブには何回も参戦してるのに、今までKinKi Kidsのライブをブルーレイでリピートしまくってたせいか、今観て聴いて感じてる景色、音、熱量、湿度は、この場限りで消えてゆくんだ、と気づいた瞬間がちょっぴり切なかったです。
もちろん円盤化してくれたら嬉しいけど、何かが違うんだろうな。
MCの空気感も含め。
曲のことしか書いてないけど、MCもゆるくて最高でした。
ケツ見席でいじられて、さんざん騒いで喋るの邪魔してすみませんでした(笑)
いじる光一さんと乗っかる客席と、鋭い一言でさりげなくクールダウンする剛さんと、随所でコミュニケーション芸が見られて抱腹絶倒でした。
KinKi Kidsのライブと、堂本光一のライブと、堂本剛のライブと、関西ボーヤの漫談ライブの4本立てで大変美味しゅうございました。9000円惜しくない。
「ホタル」の曲紹介で、光ちゃんが「オタル」とボケたらそのまま客電が消えて曲が始まったのは、本人もびっくりしてたぽかったけど(笑)
で、「小樽(ホタル)が飛んでゆく」と、オタルとホタル両方歌ってるのが聞こえた、と思うんだけど、22日入った皆様いかがでしょう?
2回目は「小樽が消えていく」になってて、あ、剛さんも乗っかったな、と(笑)打ち合わせなしだったんだな、とその信頼感に心温まりました。
感想が全くまとまらないし、まだまだ書くべきことがある気がするけど、2人も楽しそうで、客席もバンメンさんもダンサーさんも楽しそうで幸せな3時間でした。
チケット全滅の方もいらっしゃる中、福岡でもう1回観られる幸せを噛みしめて、今度は正面から堪能したいと思います。
N album一言感想
更新が滞ってます。気づけばメモ帳に書きかけの感想文がいっぱい。
37thシングル「道は手ずから夢の花」リリースも決まったし、このままだとまたためそうなので、勢いに任せて感想書きます。
KinKi Kids「N album」は私にとってはファンになって初めてのアルバムでした。
20周年YEARだけど、集大成とか記念アルバムのようなものではなく、みなさまが提供してくださる挑戦的な曲に真摯に向き合って、今のKinKi Kidsの到達点を示しながら、2人の旅路がこれから先も続いていくとはっきり伝えてくれる、さりげないけど力強いアルバムであることがとても嬉しいです。
曲順も練りに練られて緻密な計算で成り立っていて、もちろん好きな曲もいっぱいあるけど、好きな曲をリピートするというより、そのままの曲順で聴くことで、曲の繋がりが深くなってその良さがより際立つような。
M7からM10の流れがたまらない。あと、M14からM15ずるい。
自然とリピートが止まらないです。
まさに、“naked and natural”
そして、堂島さんの隠れてない隠しテーマ“next”も。
これまでのKinKi Kidsも愛おしくなるし、これからのKinKi Kidsもより楽しみな1枚です。
M1.naked mind
1曲目にふさわしいポップさと、「連れて行くのはもうおまえだけ」naked全開で殴り込んでくる感じがたまらない。
どんちゃんありがとう。
個人的に低音が続くAメロが好きです。
M2.鍵のない箱
39とMアルMコンから入ったファンなので、自分のKinKi歴の中では鍵箱は古くから好きな曲で、それが最新アルバムに入るというタイムトリップ感を味わってます。
Nアルバムの「音はキラキラポップで明るいのに詩は大人せつない」路線の先駆けだな。曲順的にも、リスナーの耳に届いた順でも。
詳しい感想は以前書いたので割愛。
M3.モノクローム ドリーム
メロディーもアレンジも紛れもなくどんちゃん。フラゲ日に2、3回聴いただけなのに、次の日の仕事中、サビが自然と脳内リピートされててびっくりした。
「亡霊の気分背負って」を堂本剛に歌わせるのはずるい。ちなみに「亡霊」の文字を見て、B'zの「LOVE IS DEAD」を連想しました。双方にごめんなさい。けど、愛の亡霊っぷりは似てる。
M4.星見ル振リ
リリース前にタイトルを見て、何で「振リ」なんだろう?って思ってたのが、歌詞を見てそういうことか!と納得。泣ける。
剛さんと光一さんの声に渡辺シュンスケさんの鍵盤が絡んでるのも泣ける。まさに「僕が知るこの世界で一番美しいもの/愛しい音色」だった。
光一さんに「二人の銀河ステーション」を歌わせてくれた方ありがとう。「STELLAR NIGHT」みたいで、聴いてるこちらは気恥ずかしいけど好きなやつ。
M5.薔薇と太陽
ここで薔薇と太陽?盛り上がるの早くない?と思ったけど、全然そんなことなかった。
吉井さん曰くの光一サイド。確かに。
曲の詳しい感想は以前書いたので割愛。
M6.鉄塔の下で
タイトルと曲順から暗い曲かと思ってたら、少年の心を思い出す感じ。
私的には今のところ、M7からの怒涛の盛り上がりに向けての小休止なんだけど、いずれ化ける曲かもという予感もします。
M7.ホタル
吉井さん曰くの剛サイド。アルバムの雰囲気を一気に持ってくなー。
歌はラジオの生放送生演奏が良すぎて、CDでは最早物足りないけど、間奏の篠笛とストリングスが好きです。これがあってのホタルだと思う。
詩については、薔薇と太陽の時と同じく、いろんなことが浮かんできてまとまりません。
聴けば聴くほど、様々な記憶を呼び覚まされる感じ。
M8.陽炎〜Kagiroi
楽曲がフルで収録されてる通常盤では折り返しの8曲目。ここにこの曲が入ったのは大きな意味がある気がしています。
アーティスト堂本剛がアーティストKinKi Kidsに提供した1曲だなと。KinKi Kidsがどういうグループなのか、堂本剛が何を提供できるのか、熱っぽい愛と冷徹なまでの計算が入り混じった不思議な曲。そこに堂島さんと十川さんの力が加わって。
詩にはいろんな「ai」が隠されていて、リズムを産むとともに、心に引っかかるポイントになってて。
ライブで是非聴きたい曲。
で、ライブで唄い込んだら是非TVでも披露してほしい(私たちモンペなのでかっこいいKinKi Kidsを世間の皆様に知ってほしくてたまらないのです)。
M9.Plugin Love
今のところ、Nアルバムで一番アガる曲。
ゴリゴリの光一好きパターンを剛さんが歌ってる!
光一さんの「Give me love more」も痺れる。
色っぽいの相互作用が止まらない。
ソロではあんなにカラーが違うのに、この人たち、音楽的ルーツは同じなんだよね、とつくづく感じるM8とM9。
陽炎からの「愛/哀」繋がりもドキっとする。
薔薇と太陽、ホタルと同じく、双子みたいな曲。
M10.夜を止めてくれ
どんちゃんのキラキラポップ路線かと思いきや、聴くと歌詞は大人だった。
いや、堂島さんにも「センチメンタル・シティ・ロマンス」っていう曲があるけど。
「センチメンタル〜」より主人公が大人かな。目を逸らさずにいるから手放さなきゃいけないことがわかるんだよね。
だから「この夜を止めてくれ」がせつない。
そういう経験はございませんが。
そこに「ちゅるっちゅ〜」をぶち込んできたのは誰だ?大好き(笑)
M11.Summer〜僕らのシルエット
M7〜M10にいろんな意味でやられた後、きゅんとする何気ない片思いの歌が心にほっとしみいります。
ジェロマですらベテランの風格を漂わせて歌うのに、こんな爽やかなKinKi Kids久しぶり。
小出さんありがとう。
M12.KING PROTEA
このタイトルで、米倉さん提供でどんなセクシーな歌が来るかと思ったら、KinKi Kidsを長年見守ってくださったのが伝わる温かい歌でした。
米倉さんのインスタのコメントも泣けた。
そして、光一さん×米倉さん、剛さん×米倉さん、KinKi Kids×米倉さんの声の饗宴が素敵。いつまでも聴いてたくなる。
ちなみにキングプロテアはアフリカ原産の花で、花言葉は「王者の風格」「甘い恋」です。
M13.雨音のボレロ
せつなく歌いあげる系かなと聴いてると、Aメロの終わりにかぶせるように、「湿る瞼の先を」とBメロが入ってくるから、タイミングを崩されてドキっとする。
リズムもメロディーも歌詞もずるい。
光一さんのハイトーンが活きる曲だわー。
譜割りの勝利。「湿る瞼の先を」は光一さんで、「僕が言えないかわりに」は剛さんだと思う。
松田さんありがとう。
M14.夢を見れば傷つくこともある
シングルがリリースされた当初は沼落ちしたばかりで、「うーんいい曲なのはわかるけど、もっとかっこいいKinKi Kidsが聴きたい」と思っていた曲。
けれど、薔薇と太陽がリリースされて、かっこいいKinKiが聴きたい煩悩が満たされて愛が溢れ出して止まらなくてなってみると、ストレートにこの曲の良さがわかるようになりました。
後ろから力強く見守ってくれる、KinKi Kidsらしい凄まじい応援ソング。
そして、この曲順にいるのがずるい。
曲の詳しい感想は以前書いたので割愛。
M15.なんねんたっても
どんちゃん作詩作曲。夢傷からの流れがずるい。しかもKinKi Kidsの最近封印されてた、初期装備にして最終兵器、全編ユニゾンをここで繰り出すとは。
MVも微笑ましくて笑っちゃうのに泣きたくなるし、ライブ本編のラストとかアンコールで歌われると確実にファンの涙を誘う1曲。
しかも、「なんねんたっても」ってKinKi Kidsのことだけじゃなくて、みんなの中にある「何気ない今日という日が僕らの記念日(Anniversary)」を歌ってくれてるのが、既にいい大人の私にはぐっと来ます。
剛さんが最近よくインタビューで言ってる、記念日だけ頑張るんじゃなくて、普段を大切にするからその先へと繋がっていくという話ともリンクして。
そして「naked mind」に戻る。
うん、一言で済まなかった。
よく練られたライブのセットリストのような曲順で、この流れで聴くしかない!というアルバムだけど、初回盤はM11とM13がないだけなのにかなり後半の印象が変わります。
想像してみましょう。
「ホタル」「陽炎〜Kagiroi」「Plugin Love」「夜を止めてくれ」「KING PROTEA」「夢を見れば傷つくこともある」「なんねんたっても」と畳み掛けられるのを。
…アップダウンが激しくて、破壊力が凄まじい。
ライブでこの順に歌われたら、心臓が持たないかも。
通常盤は、KinKi Kids初心者向けにマイルドなのかも。
コアな皆様は是非初回盤でも聴いてみてくださいませ。
以上感想終わり。
楽曲感想(14)「薔薇と太陽」
CDデビュー20周年YEARに突入して3週間あまり。
乙コン円盤が出る前にはこの記事をアップしようと思ってたのに、どうしてこうなった。
まずは、表題曲の「薔薇と太陽」から感想を。すみません。3000字超えです。
カップリングの感想は、またおいおい書きます。
36th Single「薔薇と太陽」
作詞作曲:吉井和哉、編曲:船山基樹
Drums:Toru Hasebe ,Bass:Teppei Kawasaki ,Guitar:Takashi Masuzaki ,Piano:Jun Abe ,Trumpet:Luis Valle & Yuma Takeuchi ,Trombone:Michio Kagiwada ,Tenor Saxophone:Masakuni Takeno ,Strings:Chie Nakajima Strings ,Chorus:Koichi Domoto & Kazuya Yoshii
コーラスは聴けば自明の吉井さんの声、トランペットにTU FUNK ALL STARSでおなじみのルイスさんがいますね。
コレオグラファーもINTERACTIONALでおなじみのYOSHIEさんだし、光一さんと剛さんがそれぞれソロで築いてきた世界が、同じ場にあっても並立することが、こんなところにも表れているようで嬉しいです。
編曲は船山さん。「ジェットコースター・ロマンス」や「フラワー」の編曲でおなじみで、こっちとしてはお帰りなさいな気分だけど、実はジュリーの「勝手にしやがれ」の編曲をされていて70ー80年代の雰囲気にぴったり。
吉井さんリクエストで依頼したそうですが、20周年YEARに突入するいいタイミングでまた船山さんにお願いできて素敵だなあ嬉しいなあと思っています。
共同プロデューサーは堂島孝平さんだし、吉田建さんもMVに参加してくださってるし、派手なイベントとかじゃなくて、こんな風に皆さんが集まってKinKi Kidsの20周年YEARが始まっていくのが嬉しいです。
サウンドは、今時珍しい(KinKi Kidsは多いけど)大所帯のバンド演奏で、ライブ感がある音作りをねらったのかな?と。
専門的なことはわからないけど、ホーンやストリングス、ピアノの音がちょっとよれてるところもそのままにして、無理に綺麗にしてないところが好みです。
あと、初回盤Aを持ってる人にぜひ聴いてほしいのが、Backing Trackの最後、「この星では僕ら 誰の生まれ変わり」の後のブレーク。
歌が入ってるとそんなに長く感じないけど、歌なしで聴くと、どこに連れて行かれるのかドキドキするくらい無音になるのがたまらない。
あと、間奏のあれは、カスタネットかと思ってたけど、ハンドクラップ?
演奏クレジットにないから謎のままだけど、ライブでわかるかな?
メロディーは、耳に残りやすくて、決して難しいメロディーではないのに、雰囲気を出して歌おうとすると難攻不落の砦になるところが吉井節だなと思います。
吉井さんが、KinKi Kidsのこれまでの曲の歌詞のワードを織り込んでくださっているという話ですが、皆さまどれくらい連想しました?
私は今のところこんな感じです。
・「硝子のツノが刺さった」
→「硝子の少年時代の破片が胸へと突き刺さる」(硝子の少年)
・「愛され愛したならそれでいいじゃないVa・Cu・Van」
→「愛されるよりも愛したい真剣(マジ)で」(愛されるよりも愛したい)
・「指先が今夜も吸い込まれてゆく」
→「指先へと愛がふるえてる」(このまま手をつないで)
(ジェロマの「指が照れる」も?)
・「ふたつにわれた愛のかけらよ」
→「愛のかたまり」
・「『永遠』の代わりに」
→「永遠に」
・「捧げた光りは」
→「つよい光りさ」(Family)
・「『答えはどこにあるのか』と探してる」
→「ただひとつだけの道をさがしてる」(Glorious Days~ただ道をさがしてる))
「答えは何処にあるの」(Where is)
吉井さんが意図せずして入っちゃった言葉もあると思うけど、それもまた偶然の一致で楽しい。
薔薇、太陽。
最初は対比的なイメージでとらえてたけど、薔薇と太陽にちなんで、薔薇モチーフのコースターを編んでたら、丸いからってわけじゃないけど(笑)、花の王者である薔薇と、太陽系で絶対的な存在の太陽と、薔薇と太陽が対比されるものではなく、同じものに見えてきました。
一見正反対に見えるけど、根本は同じな2人なのかな、と今では思ってます。
そういう2人、何だか聞いたことありますけど(笑)
青空に咲き、夜空にも咲く。
真っ赤に燃え、儚く散る。
Va Cu Vanで蓋をして時を止めてしまうのに、朝日は昇る。
ワンナイトラブでもあり、逃れられないカルマでもある。
エロスでもあり、死でもある。
突き詰めていけばエロスも死も一旦死んで生まれ変わる点や、自他の境界がなくなる点ではひとつのところにたどりつく。
対比するイメージ、重なり合うイメージ、過去曲からのイメージ、何重にも重なり合うイメージにたゆたう曲。
聴いてると、あっと言う間に曲が終わってエンドレスで聴きたくなるのがまた、輪廻してるようで。
「永遠」の代わりに捧げた光りは
さよならをいうためだけの朝日でも
ここが一番好き。
転調に乗せて、別れをドラマチックに歌う。
永遠を歌っていたKinKi Kidsが、永遠の代わりを歌う。
と、つらつらと書いたけど、幾重にもイメージが膨らんで折り重なって、全く全貌がつかめません。
何年か経った時に、「あ、これってこういうことか」と気づくことがあるんだろうな、と自分の中で熟成されるのを楽しみにしてます。
そんなドラマ性のある歌謡曲を歌えるのは、KinKi Kidsの強みだな。
ついでに映像の感想も。
初回盤A
かっこいい!!
自分史上最強の華麗さ、かっこよさです。
中途半端に2本作るよりも、この方向性、大正解だと思います。
いろいろな流れがあって今の完成形になったとは言え、この映像(牛とマタドール含む)が生み出せる今のKinKi Kidsとスタッフは、良いものを作るために、すごく気合いが入ってて、雰囲気もいいんだろうな、と想像します。
20周年YEARすごい。
しかし、これでMVのハードルがめちゃめちゃ上がったから、「なんねんたっても」がどんな風になるか、ドキドキするけど楽しみだな。
初回盤B「牛とマタドール」
うひゃひゃひゃひゃひゃ。
ドキュメンタリ―風にシリアスに語るけどさー、これから何が始まるのかうすうす知ってると、光一さんも剛さんもかっこいいのに爆笑するしかない。
タイトルの文字が、懐かしのNHK教育(Eテレではなく、あえての教育テレビ呼びで)の番組みたいだし。
シュールが溢れてゲシュタルト崩壊して、もうシュールの定義がわからない。
「5×9=63」と同じく、人生でつらいことがあった時に必ず見ます。
笑いは世界を救うのだ。
ジャケット写真も、ブンブブーンで見た時に、この写真を手元に置きたい!と思ったものが、ジャケットとクリアファイルという形で手元にやってきて、大満足です。
ロゴのフォントも、薔薇の赤と太陽の黄色にうっすら染め分けた色遣いも好き。
撮影風景がブンブブーンで映像として残るというファンにはたまらない1枚だし、写真館のKinKi Kidsファンのおばあさまも嬉しいだろうし。
そして、そのきっかけになった斎藤工さんにも大感謝です。
ギャラはたんまり弾んでね。
感謝一色では終わらない、それぞれが色々な思いを胸に20周年YEARを過ごして行くことになった今が、切なくもあり、やり切れない思いもあり、という2016年の8月ですが、この曲があるから、私たちはKinKi KidsのこれまでとこれからをKinKi Kidsと一緒に見ることができるし、今しかない瞬間を大切にしたいと思っています。
ということで締め。