楽曲感想(7)夢を見れば傷つくこともある
お正月番組はまだ見終わってなくて感想も書けなくて(堂本兄弟のナイリバとSCで魂持っていかれて絶賛放心中)、他に書きためている楽曲感想もあるのですが、夢傷です。現実に帰ります。
KinKi Kidsが今年の7月で19周年を迎え、20周年記念イヤーに突入するにつき(ややこいわ)、応援のつもりで最新シングルの全曲感想を書いていきます。この節操のない文が応援になるかは別のお話。
新規の私は購買活動も活発で(喉が弱いしさすがにトロンボーンは無理だけども。活用できるものがいいな。パストリーゼとか?)、先月、夢傷は通常盤しか買ってないと言ってたのに、初回盤A、B買っちゃった。しかもクリアファイルつきで。Amazonこわーい。
そして年が明けたので、我慢してたA〜Fアルバムも注文済み。うふふ。
でも私が行く福岡の実店舗ではあっと言う間に夢傷の初回盤を見かけなくなって、通常盤も消えて、鍵箱とMアルバムしか売ってないんですけど、夢傷、結構売れてませんか?みんなに届くように早く入荷してー。
さて、「Alright!」は既に感想を書いてるので、あと6曲。
今回は表題曲の「夢を見れば傷つくこともある」です。
Chorus Arrangement:Ko-saku
Drums:Noriyasu "KAASUKE" Kawamura
Bass:Takeshi Taneda
Guitar:Masaki Iehara
Piano:Yasuharu Nakanishi
Strings:Udai Shika Strings
Chorus:Koichi Domoto & Ko-saku
秋元氏、AKB以前におニャン子クラブのイメージがある世代としては、作詞家かあ、と隔世の感があるけど(ひばりさんの川の流れのように、はおニャン子からそう経ってなかったけど)、いい詞が結構あるのですよね。
今回は伊秩さんと家原さんとのSNOW!SNOW!SNOW!トリオで。
うん、明るくない。けどそれがいい。
二人の歌う言葉の力がとても強くて、それに引っ張られて進んでいく歌のように感じる。
演奏はおなじみの皆さまですね。前作の「鍵のない箱」が打ち込み主体だったのと比べて、アコースティックな音がまた力強さを醸し出す感じ。
何気なく聴くと、儚いストリングスにギターが泣いてて、ピアノがひらりと入って、ベースとドラムが支えて、KinKi Kidsの二人のハーモニーが乗って、夢のように美しくほーっと聴ける。
けど、聴き込むとサウンドも歌詞も危険極まりない代物。
Bメロの後、それまで流れるようだったストリングスが、そこだけ力強く刻んで一瞬音が消え、サビに入っていくのが緊張感を高める。
歌詞の世界では、踏み込むとただでは済まずに、それこそ「凄まじい」現実にとらわれる。
私も、やりたいことはやってきた方の人間なので、この歌詞に同感する部分は多い。夢は見るものでなく、かなえるためにあるもの。もちろん一時的に夢から離れたり、一旦ストップしたりせざるを得なくて、傷つくことはある。けれど、それを挫折とせずに、本当に何をしたいのか考えて、それを実現することを考えて行動すれば、いつかできるんじゃないかと思う。
この曲は、努力すればできるとか阿呆みたいに前向きなわけじゃなく、「泣きたい時にはちゃんと前を向いて泣け!cry!」と聴くと、心に沁み入ってきて泣きたくなるし、
「一度に人生残り何ができるのか?try!」と歌われると、本当に今も私は闘ってるのか、安全なところに引っ込んでしまっていないか、自分ともう一度向き合わされて、心がざわついてくる。
初回盤Aのメイキングで語ってるように、若い人にも、ある程度人生を味わった人にも、苦みを伴いながらいろんな形で訴えかけてくる歌じゃないかな。
MVはtypeBが好き。苦悩がひしひしと伝わってくる。内向的なの好きですからね。
typeAは直球すぎて、何というか聴き手にはぐさっと刺さるものがある。
まだ暗中模索してた20代でこの曲を聴いてたら泣いただろうな。
KinKi Kidsはこんな歌を歌えるアイドルであり続けてほしい。夢と現実を自在に行き来してほしい。
そして、私たちも与えられるのを待つばかりではなく、声を上げていかなければならないのだと思う。いろんなことにね。
しかし、この曲から始まる今回のコンサートがどうしても想像できないので、ブルーレイ化、早急にお願いしまーす(オチはそれか)。