楽曲感想(13)愛のかたまり
夢傷感想シリーズが終わって、ベタですけど、愛かたで沼に落ちたので、早いとこ上げたいなと。3曲分まとめたので長いです。
一番好きなKinKi Kidsの共作曲はどれだ問題が、みなさんもあると思うんですけど、私も愛かた→恋涙→銀色暗号→Tearsとme、とさまよっています。
沼に落ちる前も、好きになってく愛してくは好きだったし。Familyは何か軽々しく好きと言えない神々しさがあるし。
でも、キンキにはまるきっかけになった曲だけに、愛かたは特別感があるかな。
初めて愛かたを聞いたのは、MステでのMアルバージョン。あれは、別格な空気でしたね。
そしてオリジナルバージョンでだめ押しのだめ押しされました。罪な曲だ。
◯オリジナルバージョン
Arrange,Programming & Bass 吉田建
Guitar 土方隆行
Keyboards 富樫春生
Keyboards Operator 鈴木直樹
KinKi Kids13枚目のシングル「Hey! みんな元気かい?」カップリング。
何でこんなに女子な詞なんでしょうねえ…。
束縛はやだけど心配されるのは嬉しいし、彼と同じ香水の香りがしたら、ついて行かないけどついて行きたくなるし、彼にはもっと素敵になってほしいし。
曲先で生まれたと聞いてるけど、光一さんてば、これは確かに女子の姿しか浮かばないメロディー。
こんなに女子な詞をまた、重たいアレンジでやるのがいい。建さんありがとうございます。
「Be With Me」みたいに明るくしちゃうと、この詞に出てくる女の子がバカっぽくなるし、このアレンジだから真剣さが伝わって、男性ボーカルがはまるのかな。
歌詞はやっぱり2番のBメロの
「変わっていくあなたの姿どんな形よりも愛しい
この冬も越えてもっと素敵になってね」
が白眉。
変わらないものじゃなくて、世界で生きてゆくために変わっていく姿勢、生き方を側で見てるからこそ愛おしむ。愛だなあ。
二人に化け猫呼ばわりされる年齢でも、きゅんとくる。
つい、相手に自分の思うように動いてほしくなったりするのを反省するな。
1番のBメロの歌詞もいいんですよね。
いい歌詞がありすぎて、隅々まで惜しみなく言葉を尽くしてて、改めて歌詞を読むと、2、3曲くらいに分けられるんじゃ?というくらい歌詞の密度が濃い。
(敢えて言うなら2番のAメロの歌詞がちょっと角々しいけど、時を経てMアルでは、歌唱力で角を覆いつくして、この歌詞に何の問題が?みたいになった印象。しかも歌ってるの光一さんだ)
剛さんの言葉の連ね方も、まさに「愛のかたまり」だと思う。
若さのなせる技なのか、敢えてのなのか。
こんな歌作る21歳ってどうよ?と、くらくらするけど、そういえばフリッパーズギターもファーストアルバムがそれくらいの年齢の頃だったな。
小山田圭吾さんと小沢健二さん(ファーストはまだ5人だったけど)作る人は作るんだよね。ため息しかない。
愛かたの話に戻って、間奏の土方さんのギターもかっこいい。
何より、私の大好きな真城めぐみさんがコーラス!
これがKinKi Kidsにはまる3回目か4回目のだめ押しでした。
最初気づかなかったけど、Kアルバム聴いてて歌詞カード見てたらいろんなミュージシャンの中に混じって真城さんの写真が載ってて、へ?となって、他のCDも確認しまくったら、愛かたにいた。
よくよく聴いたら、確かに女性コーラスに真城さん成分が。中音が豊かな感じ。
真城さんを知ったのは小沢健二さんのバックコーラスをされてたからで、以来小沢さんのライブにはスカパラメンバーと真城さんは欠かせず、小沢さん曲の真城さんコーラスは全てマスターし、Hicksvilleのライブにも何回も行くほど好きなのに、愛かたも何十回も聴いたのに、クレジット見るまで気づけなかった私アホすぎる。
「きみとぼくのなかで」はすぐ真城さんとわかるのに、愛かた難易度高い。
でも、二人の声と合わさって何て私好みのハーモニーを作ってくれるんだろう。
LOVELOVEあいしてるを、正直、半分以上真城さん目当てで見てたのを思い出す。
懐かしい。最後の生演奏コーナーにかじりついてた。
だから堂本兄弟になってバンドメンバー変わると、ちょっと熱意が下がって家族と一緒に見るくらいになってたんだけど。
キンキも好感度は高かったけど、はまるまでいかなくて。魅力に気づけない期間が長かったんだな。
真城さんは、堂島孝平さんの楽曲やライブにもよくコーラスで参加していて、私にとっては、そういう人のつながりもあって、KinKi Kidsにいろんな意味でとどめを刺された曲です。
◯acoustic version
編曲:白井良明、コーラスアレンジ:佐々木久美
A.Guitar:Ryomei Shirai & Kohei Dojima
Bass:Takeshi Taneda
Drums:Toshiya Matsunaga
L.Percussion:Masaru Goto
Accordion:Yoshiaki Sato
Cello:Hiroko Kashiwagi
Chorus:Kumi Sasaki & Taeko Saito
Fアルバムに収録。
アコースティックバージョンだけど、編成がなかなかの曲者。
愛かたを聴いた順番が、Mアル→オリジナル→アコースティックなので、アコースティックバージョンを聴いた時は、正直、耳がびっくりしました。
どうしても、初めて聴いたMアル心中バージョンが基準になってるから、アコースティックバージョンのどうしてこうなった感が。
いや、心中バージョンが後発なんですけど。
制作の経緯は全く知らないけど、街中の喧噪の中佇んでた二人が、今度はギターをお腹にのっけて草原に座ってそうな感じ。
と軽く聴き始めると、ギターやアコーディオンだけなら爽やかに流れていきそうな音なのに、チェロの音が効いてて、おっ?と違和感が生まれる。
チェロが主張することって少ないし、このチェロを音楽的に何て言っていいかわからないけど、これがあることで、アコギ主体にありがちな爽やかな青春ソングじゃなくて、苦みのある大人の音になってる。
ベースとドラムのビートが効いてるし、パーカッションも、そう入ってくるか!て感じだし、コーラスもソウルフル。
冬の曲から夏の曲になった感じ。クリスマスいらないって言ってるけど。
でも、よくこんな変化球のセルフカバーを作ったなと感心します。
やっぱり制作経緯が気になるな。
◯M Album version
編曲:武部聡志
Synthesizer Programming:Masafumi Yamanaka
Drums:Tomoo Tsuruya
Bass:Kenta Hamazaki
Guitar:Yoshito Tanaka
Piano:Satoshi Takebe
Harp:Tomoyuki Asakawa
Strings:Hitoshi Konno Strings
Mアルバム通常盤に収録。
今度は武部さん編曲。大人になった彼らには、サビのユニゾンから始まるこちらのしっとりしたバージョンも素敵。
テンポがオリジナルとどれくらい違うのか、BPM計ってみたいけど計ってませんが。
曲が二人のユニゾンとピアノから始まって、ハープがそっとかき鳴らされて、ストリングスが歌うところから、再び、Aメロは歌とピアノから始まるのがまた淋しさが募る感じ。
コーラス隊はいなくて、二人の声を、時にソロ、時にユニゾン、時に下ハモで重ねてるのも、二人の歌の進化を感じます。
剛さんの声が艶っぽく、光一さんの声が優しく、境がわからないくらい声が溶けあってるのも、初期とは違うこの時期ならでは。
けど、二人の声しかないのも、より二人ぼっち感、心中感を増してるのかな。
オリジナルが「いろいろある世界で一生懸命生きている二人」だとすれば、アコースティックバージョンは「みんなの輪の中で生きてる二人」、Mアルバージョンは「この世界に生きてるのはただ二人だけ」って感じ。
曲がライブでアレンジされることはよくあっても、ひとつの曲にここまで多様なアレンジが存在して、CD化されるのは異例では。
愛かたの人気と、歌詞とメロディーがそれに耐えうる、ということでもありますよね。しかもそれを二人で共作って。
尊い多用するの好きじゃないけど尊い。
またライブで歌うといいし。緊急コンのオープニングとか。
今回のライブの、愛かたで踊るのはありなのか?は、まだ写真しか見てないので、ブルーレイを待ちますが、二人がそういうチャレンジをしてくれるのが嬉しいな。
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