楽曲感想(12)ココロがあったんだ
KinKi Kidsの最新シングル「夢を見れば傷つくこともある」を勝手に応援しようと、全楽曲の感想を書き始めて、いよいよ最後の曲になりました。
「ココロがあったんだ」
Chorus Arrangement:Kumi Sasaki & Ko-saku
Drums:Soul Toul
Bass:Takeshi Taneda
Guitar:CHOKKAKU
Strings:Hitoshi Konno Strings
Chorus:Koichi Domoto & Ko-saku,Kumi Sasaki & Tiger
2015年シングル「夢を見れば傷つくこともある」通常盤収録のカップリング。
松井さん、織田さん、CHOKKAKUさん、ミュージシャンもおなじみのみなさま。あ、コーラスに佐々木さんとTigerさん。
Drumsの方は初めて?と思ったら、「Broken冷蔵庫」「永遠に」などで叩いていらっしゃいました。お久しぶりです。(知り合いではありません)
「こたえ」が歌詞に合わせてか、シンプルで地道な音に聞こえるのに比べて、「ココロがあったんだ」は華やかな音で好き。ライブ映えしそう(今回未参加)。
二人の歌声に対して、ストリングスのカウンターメロディーが(最近覚えた用語を使ってみる)、心地よく駆けていく。
NHKの亀田音楽専門学校シーズン3で、織田さんがサビを輝かせるためにBメロに力を入れるんだということを語っていらっしゃったので、Bメロに注目してみます。
「(つ)夢は
(こ)それでいいか
(つ)つらくないか
(こ)わかってるのに」
一言ずつ歌割りを変えながらブレイクを入れて、合間にストリングスとドラムが刻んで、緊張感が高まる。
「のにー」とサビに向かって、高まった思いをぶつけて歌い上げて、
「(二人)いつかは今じゃない どこかはここじゃない」
と、意思を高らかに歌うユニゾンのサビへつながっていく。
作曲と編曲の話が混じったけど、編曲もメロディーの流れを最大限引き出してる感じですよね。
「いつかは今じゃない どこかはここじゃない 明日の自分を決めるなら」
最初に聴いた時は、ん?と一瞬思考が止まって考えて、昔夢見た"いつか"は"今"じゃない、まだ良くも悪くも先があるってこと、と気づいて、はっとした。
自分の可能性を決めつけるな、狭めるな。
そうなんだよね。日常に埋没して忘れそうになるけど。
個人的には、どちらかと言うと、2番のサビの
「傷つくことを恐れてた 愛は嘘じゃないか? 逃げてないか? わかってるのに」
の方にどきっとさせられたり。
明るい曲調につい乗せられるけど、歌詞は心のゆるみや歪みを突いてくるような厳しさもあり、それでいて、
「ほんとは抱きしめてる ココロがあったんだ」
と、そっと後押ししてくれる、KinKi Kidsらしい応援の歌だなと思います。
詞が先か曲が先かは知らないけど、歌詞とメロディーがぴたっと合わさって、これしかないという歌になってる。
今回のコンサートでも2曲目で歌われてるし、ブルーレイ楽しみ。