楽曲感想(10)もう一度信じて
夢傷シングルシリーズ。今回はこの曲。
作詞:タイラヨオ、作曲:大塚郁、編曲:浅野尚志
Chorus Arrangements:Ko-saku
Drums:Masayuki Muraishi
Bass:Tomohiko Ohkanda
Chorus:Ko-saku
2015年シングル「夢を見れば傷つくこともある」初回盤B収録のカップリング。
タイラヨオさんと大塚郁さんはKinKi Kidsは初めて? 探せませんでした。
浅野さんは、「Be with me 」「Where is」でおなじみですね。
だからか、なんとなく可愛らしい感じ。上記のふたつより、サウンド的にはシンプルでさらっとしてる印象。
曲を作ったり編曲したりしたことがないのでよくわからないけど、ベースとドラムが生で他が打ち込みって面白いつくり。逆は多いと思うけど。タイトだけど拍に収まらない勢いがあるかな。
歌詞の、語りが若い。まだスタートラインにも立ててない苦しみ。
「この先に続く未来の僕は笑えるのかな」
心の奥が、甘酸っぱく苦くきゅっと引き絞られるような歌。ストレートな言葉がまぶしい。
二人の歌い方も、心なしか若くて、人生の先輩からというより、等身大の思いが伝わってくる。
インタビューでは、一度夢をあきらめた人への歌とあったけど、失敗して思いがくすぶってる大人もいるだろうし、夢にトライしないまま、ものわかりよく諦めようとしてる10代への歌でもあってほしいなと思ったり。
トライするのか、諦めるのかって、とても難しい選択。
どうしても、アイデンティティーと自分の能力や環境のバランスというものがあって、自分の夢を追いかけるわけには行かなくて、与えられた環境で、置かれた場所で咲く(という本ありましたね。未読)ことの方が多いと思う。
ただ、トライしないと他の場所ではできないことならやった方がいい。
「時間は若さの味方だよ 両手に時代を抱きしめて(Kissから始まるミステリー)」であるからして、若い人には全力を尽くして無茶をやってほしい、と勝手ながら思う。
10代から20代なんて、通り過ぎてみれば、まだ何にでもなれる真っさらな白紙の状態なんだよ、と思うけど、真っただ中にいる時にはそう思えないものね。
私たち大人が、そのことをどれだけ伝えられてるかなあ、とそんなことも思う受験シーズンです。
さらに、聴き続けていたら、道を選んで進んできたけど、自信がぐらついて、ふと立ち止まってしまった時に、「もう一度信じてあげたい」とそっと寄り添ってくれる歌かなという気もしてきました。初聴でそんなにインパクトのある曲じゃなかったけど、そういう曲の方が、あとから好きになるかもね。