愛と生を生きる

2015年秋新規がKinKi Kidsへの愛を語ります。Twitterは@lovelife77_k3

楽曲感想(8)ちがう道、同じ空

ただいま仕事の休憩中。ブランチは帰ってからのお楽しみです。

 

KinKi KidsのAアルバムから1枚ずつ順に聴きながら、どのアルバムでも「このアルバムかっこいい。好きー」とやってる自分がアホちゃうか、という気がしてきたけど、いいものは仕方ない。


39で聴いた曲が、元々収録されていたアルバムの中で聴くと、アルバムの流れがあるから聴き映えもするし、より曲が感じられてまた素敵だし、初めての曲でも好きな曲いっぱいあるし。


KinKi Kidsのアルバム打率高めで恐ろしい。AとBは素敵な曲がたくさんながらも寄せ集め感があるけど、C以降はまとまりがあって、歌やサウンドの進化もあってアルバムで聴くとまた威力がある。


意外にLOVEとLIFEに分けたLが、アルバムの流れを作るのが難しかったのでは。MomentsとMemoriesはうまいこと言うねとネーミング勝ちな感じで良かったと思う。


早くニューアルバム聴きたいな。共作があると嬉しいな。


さて、そんな中最新シングルから「ちがう道、同じ空」の感想です。

 

 

作詞・作曲・編曲:市川喜康、マシコタツロウ、ha-j
Chorus Arrangements:Kumi Sasaki
Drums:Toru Kawamura
Bass:Tsuyoshi "Jay" Miura
Guitar:Hiroomi Shitara
Chorus:Kumi Sasaki & Kiyoshi Hiyama

 

2015年のシングル「夢を見れば傷つくこともある」初回盤Aのカップリング。
どこかで見たお名前ばかりとWikipediaを見てみると、
マシコタツロウさんは「いつでもどこへでも」(作詞・作曲)、「Harmony of December」(作詞・作曲)、「サマルェカダス〜another oasis〜」(作詞・作曲)、「変わったかたちの石」(作曲)、
市川さんは、「たいむ・とらべ・らばーず」(作詞・作曲)、「流星」(作詞)、
ha-jさんは、「月光」「solitude 〜真実のサヨナラ〜」「月夜ノ物語」「Harmony of December」「スワンソング」「破滅的Passion」(全て編曲)に関わっていらっしゃいます。

 

ほおおおおお。

なかなかの布陣だわー。ハモデコンビにたいむとらべらばーず。
コーラスも佐々木久美さん(山下達郎さんのコーラスをされているとか)でソウルやゴスペルっぽくて素敵。


剛くんの歌い出しがね、もう。言葉がない。


素敵な曲でかなり好きなんだけど、二人の関係が、恋愛にも友情にも聞こえて迷う。
みなさまどちらをイメージして聴いてますか?


歌詞カードを見る前は、夢のために別れた恋人の歌だと思ってたのですよ。
だけど、恋愛関係にしては、今は主人公はセンチメンタルになってるけど、関係はからっと発展的解消されてそう。「dear my friend」って呼びかけちゃうし。


つきあった男に花の名前を教えなさい。別れた後も花は毎年咲きますから、と言った作家は川端康成だった気がするけど、この歌には、相手が教えてくれたものとして、スピカや星座などの夜空の星が出てくるけど、そんな湿り気があまり感じられなくて。


夢を語り合える、お互いに最高の理解者である二人だったのだろうと思うけど、友情関係にしては相手を思い浮かべる姿に湿り気があって恋愛みたい。唯一無二の相手なんだろうな、と妄想は広がるばかり。


じゃあ男性同士の友情関係の曲と比べてみよう、と思い浮かべようとしたけど、KinKi Kidsの場合、「ライバル」とか「危険な関係」とか、危ういやつばっかりやん。かろうじて「FRIENDS」?


というわけで不思議な関係だなあと思って聴いています。


そもそも「ちがう道、同じ空」は応援歌なのでした。はい。


夢のために離れていって、もう人生が交わることはないかもしれなくても、同じ世界にいると思えれば頑張れる。

そんな風に、今はつながっていなくても、かつて夢を分けあった相手のことを思い浮かべると、心の中に温かいものが生まれて、もう少し頑張ろうと思えるのは誰しもが経験があるだろうと思う。


それがより深まると、松本隆さんがSONGSスペシャルでKinKi Kidsの二人宛てのお手紙に書かれていた、「点線の関係」を思い出す。


引用
点と点を線で結ぶと友達になる。
だが、点でも線でもない点線のような人間関係があって。
僕が昔やっていた『はっぴぃえんど』なんかがそうだ。
たとえばぼくと大瀧さんは、相手が生きてようと死んでようと何も変わらない点線が引かれていて、それはもう永久につづく。
おそらくKinKiの二人も、そんな感じになるのではないか。
僕はKinKiに、青春の壊れやすさとその破片のキラキラ輝く感じと、何度壊されても立ち上がる魂の強さを書いてきた。

その相反する複雑な美しさを忘れずに歌い継いでください。
松本隆
引用以上


KinKi Kidsの二人には、ずっと二人のままでいてほしい。その場所から生まれるKinKi Kidsの歌もソロ活動も楽しみにしています。


この曲、今回のコンサートでも歌われてるのですよね。しかも本編最後。聴いたら泣いちゃうな。
早くブルーレイでお願いします。(元旦MC完全ノーカットでね!)