アルバム感想(1)堂本剛「TU」ふつうよし盤(通常盤)その2
前回の続きです。
M7.Heart Disc
私の中では、レコードを裏返すように、生きることとは、の世界がここから始まる、という印象の曲。ホーンが懐かしい感じ。
人生がこうやって終わっていくといいよね。堂島孝平さんの「PERFECT LOVE」とはまた違った人生の黄昏時。
M8.FUNKがしたいんだ どしても
つよしちゃんタイトルかわいすぎ問題勃発。「どしても」って何さ。
高らかなホーンから、私の好きなハッピーな鍵盤の音、ワウギター。Pファンクを知らないんだけど、こういうのなの?ならツボです。好きです。
(てゆか、小沢健二さんの1994年のDisco to Goツアーか1995年のVillageツアーか忘れたけど、アレンジがこんな感じだったような。このフィーリング染みついてるわぁ。)
宣言、しかと受け止めた。
M9.人類の此処(ぼくのここ)
ニューヨークのような、摩天楼そびえる都会の音がする。剛くんの抑制的なボーカルに低音が絡みついて素敵。
歌詞が振り切れてるけど、素直にエロスに興奮するもよし、恥ずかしがってもよし。
でも歌詞カードをじっと見てると、エロス=生のエネルギーであって、今生きてる私たちは何を主題に生きているのか、人生の命題とは、何が出来るのか、と哲学的なことも思い浮ぶ。
歌詞を何重にも読めるし、唯一の解なんてこの歌詞にもこの世にも存在しないのかも、と思えてきて、迷宮入り。
M10.魂サイダー(こんさいだー)
このアレンジ、KinKi Kidsの何かの曲を思い出すけど、思い出せない。「Cool Beauty」? 誰か教えて。
M9で言ってることのひとつが発展して、具体的になったよう。
勘ぐれ。考えろ。
M11.心眼接吻
ギターがクチュクチュしてるこの感じと(クラシックギターしか弾かないから用語がわからん)剛くんのボーカルと、切れ味のいいホーンが絡みつつ、サウンドがラストに向かってかっこよく加速していく感じが好き。
だけど歌詞を考えると、これもM9からの流れで聴いてしまう。M9で、いきなり真理を問われて、あわわわとしてたら、M10とこの曲でちょっとだけ解き明かしてくれるFunky説法、かな。
M12.いま あなたと 生きてる
スロウでメロウ、という言葉がまさにぴったりくる懐かしい感じ。
最初はつまんないかなと思ったけど、アルバムを聴き込み始めると、M11までで脳味噌を絞られて疲弊してたら、この曲で優しく励まされて、やっぱりついて行きます!となった(笑)。まさに飴と鞭。
何気なく聴いても、生きてていいんだなあ、とほっとする曲です。
と、思ったら最後にクスッとくる。レコードをまたA面にひっくり返すのね。
はい、聴いてたら、A面 感じること、B面 生きること、というレコードのような表裏一体のイメージになりました。共通点は愛すること。
初回盤やアナログ盤は収録されてる曲も曲順も変わるから、また違った印象になるのかな。気になる。
全編を通じて剛くんのあの倍音多い感じの声で歌われるのが、けぶるような、けれど伸びやかなエロスに満ちてて素敵。
真っ暗闇で妖しいレーザービームが踊る中というより、お陽様があたる場所で生の悦びを歌ってるような印象。
音を聴いてるだけで、演奏してる人も楽しそうだと感じるし、ここまでいっぱい言葉をひねり出して感想書いといて何だけど、こっちも何も考えずに聴くだけで楽しくて、気持ちがいいアルバム。その中で湧き出たものや違和感を言葉にしようとすると、こんなんなってしまったけど。
ただ、こういう音楽って自分に何か枷をかけてしまってると、聴いても楽しめないかもしれない、と思う。
その枷を少し緩めてあげてほしい。体で感じて、世界の中の自分を感じて、そうして自分が何を出来るかを考えてみてほしい。
剛くんの説法はそゆこと?
今回は、感想書くのに、このアルバムのみならず、自分が持ってるブラックミュージック系のアルバムを少ないながらも聴き直してしまって、なかなか大変だったけど楽しかった。やっぱりソウルもファンクもR&Bも大好きだ。
あ、取ってつけたみたいになるけど、KinKi Kidsの音楽も大好きです。確か光一くんが雑誌で言ってたけど、素敵な歌を歌える場所だと思います。ほんとに。
次は、剛くんソロを過去のも追いかけるべきか。
Pファンクに触れてみるか。
光一くんソロに手を出してしまうか。
最初の予定通りに、まず、KinKi KidsをAアルバムまでコンプリート行っとくべきか。
4番目の選択肢だと思うけど、悩みが多いっていいことね。
たくさん他の方のアルバムを挙げたのでちょっと紹介。
40年経っても色褪せない日本語R&B。演奏だけでなく、女性コーラスがかっこいいのはメンツを見れば納得。
Eclecticは折衷、という意味。所謂オザケンイメージで聴くと怪我する1枚。中毒性あり。
- アーティスト: 小沢健二
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2002/02/27
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 98回
- この商品を含むブログ (177件) を見る
スライの1枚目。「Dance to the Music」「Higher」収録。40年経ってもかっこいい。剛ソロも好きな人にはぜひ手を出してほしいな。
おなじみ堂島さんの最新アルバム。ポップで大人。「PERFECT LOVE」収録。