愛と生を生きる

2015年秋新規がKinKi Kidsへの愛を語ります。Twitterは@lovelife77_k3

アルバム感想(1)堂本剛「TU」ふつうよし盤(通常盤)その1

新年早々長文です。すみません。

KinKi Kidsが大好きだけれども、剛くんソロも大好きだ、というわけで(そこは本来両立すると思うの)上げます。

3000字超えたので分割で。

 

TU ふつうよし(通常盤)

TU ふつうよし(通常盤)

 

 

過去の記事にもあるように、きっと私の好きなやつ、と思いながらも、恐る恐る聴き始めた剛くんのソロアルバム。

 

lovelife77.hatenablog.com

 

剛くん疑ってごめんなさい。やっぱり好きなやつでした。


言葉も音にして、いろんな音とリズムで遊んで、かつ言葉から立ち昇るイメージが漂ってる感じがたまらん。
確かに日本語でありながらSly and the Family Stoneなんかに通じる音で、スライとシャッフルして聴いても楽しそう、というのが初聴での感想でした。


1曲1曲を語る言葉を私は持ち合わせてないし、これから先も持ち合わせる気がしないので、考えるより感じろということで、ざっくり好き放題、各曲の感想を書き散らします。


M1.TU
これ、好き。オープニングは絶対これ。かわいらしく始まって、ゆるーくてセクシーで楽しい。このアルバム全体を通して言えることだけど、小坂忠のアルバム「ほうろう」を思い出す女性コーラスのかっこよさが、1曲目から既にうかがい知れる。
TUは偶然の産物らしいけど、第二外国語がフランス語だった私は「君」だと思って、ニヤニヤすることにします。
剛くんの「ありがTU」かわいい。絶品。


M2.いとのとち
聴いてて気持ちいいのに、最後まで感想を言葉にできなかった曲。今でも正直できない。
過去から現在、未来へ、断片的なイメージが現れては消える。「我ら」「ひとびと」と誰からか呼びかけられるけれど、まだ遠くて孤独、と感じてしまう。救世主(または預言者とでも何とでも)と出会ったばかりの民草の気分。
いのちなのにこんなに官能的な音なのが(という自分の思い込みが)、混乱を呼んでる気もするかな。


M3.funky舌鼓
この曲が、小沢健二の「Eclectic」の系譜、とwebに書いてる方がいらして、久しぶりに聴き直した。あちらはアルバム全体が暗闇の濃密な二人、というイメージで、私の中ではTUと違うんだけど、音の洗練や美しさが、ということで言えば頷ける。耳元で囁くような艶っぽい歌い方や、このアルバムの中では珍しく夜っぽい音もそうかな。
歌詞は、「いとのとち」から始まった旅路だけど、道づれができて「ふたり」になって良かったね、と思う。けど、どちらかというと、言葉としてよりも音として聴いてるかも。


M4.EENEN
えーねん、という方言がこんなにかっこいいとは。「funky舌鼓」の艶を引き継ぐボーカル万歳。ひたすらそれに痺れる。
「Funky good time!」辺りのブラスがスライっぽくて楽しい。


M5.天命さん
4曲目までが身体をゆらゆらしながら聴いてるとすれば、これは踊りたいビート。コーラスの「take me higher♪」がかっこいい。
愛を知って、高みへ昇った先には何があるのか。


M6.恋にも愛にも染まるような赤
天命さんの白の世界から赤の官能の世界。
ビートがスライの「Dance To The Music」みたいに、こっちをどんどん前に押し出してくる。これも踊りたい。
「一目で惚れたきみとぼくのグルーヴ」という歌い出しのグルーヴ感にやられっぱなし。ベースラインが好きで、いくらでも聴ける。
ここでアルバムがちょうど半分まで進んで、次が「Heart Disc」という曲順のせいか、君と僕の二者関係の官能の世界から、生きることとは、という多者関係の世界に折り返して行く気がする。
生きることは感じることでもあり、表裏一体の関係だと思う。

 

その2に続きます。

 

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