沼に滑り落ちるまで
KinKi Kidsとの出会いと衝撃を受けるまでを書きます。
私は1977年生まれで、KinKi Kidsの2人とは同世代と言っていいと思う。
出会いは、はっきりと記憶にないが、ドラマをあまり見ない人間であった私でも、金田一は家族と見てたし、銀狼、人間失格や若葉の頃、青の時代に出てるのは知っていた。
そして、1997年に「硝子の少年」が世に出た時は、まだCDデビューしてなかったんかいという驚き半分、小室サウンド全盛の世にあって、歌謡曲っぽい懐かしいサウンドがかえって攻めてるように聞こえたの半分、ついでに光GENJIの「ガラスの十代」を思い出したりもしていた。
「硝子の少年」を母が気に入っていたので、カラオケで歌うのにつきあった。
それから二人の快進撃はとどまることを知らず、ジャニーズに興味がなかった私でも、「愛されるより愛したい」「ジェットコースターロマンス」「全部抱きしめて」「青の時代」「やめないで、PURE」「フラワー」「雨のMELODY」「好きになってく愛してく」「夏の王様」「ボクの背中には羽根がある」「Hey!みんな元気かい?」は普通に知っていて、何ならカラオケで歌うこともあったと思う。
このラインナップで、なぜシンデレラクリスマスだけはさっぱり記憶がないのかわからないけど、まあそう言うことで。
ファンじゃなくてもそれだけ知ってたのは、時代の影響もあっただろうし、 LOVELOVEあいしてる、堂本兄弟の影響も大きかっただろう。
アイドルと拓郎とシノラーと言う取り合わせに驚きながら、彼らがだんだんギターを覚えていったりする様を何となく毎週見ていた。
しかし、新堂本兄弟になる頃には、仕事で余裕がなかったのか嗜好が変わったのか、だんだん見ることもなくなっていった。
2007年頃には、個人的事情もあって、ほとんどテレビを見なくなっていたので、KinKi Kidsは私にとって完全に過去のものになっていた。
異変が訪れたのは2014年。再びテレビを見るようになっていた私は、12月のMステスーパーライブの録画を見て驚いた。
KinKi Kids、いい歌歌ってるやん!
長時間の録画の中から残ったKinKi Kidsの部分だけを、何度もリピートしていた。
でもまだそれは、WOWOWでいろんな人のライブ映像を楽しんでいた延長に過ぎなかった。
その時歌っていた「愛のかたまり」が二人の共作であることはMステのクレジットで知ったけど、カップリングにも関わらすファン投票1位の曲であったことも、オリジナルのレコーディングに、私の大好きな人が関わっていたこともその時は知る由もなかった。
純粋に二人の声を楽しみ、堂本剛は何でこんなに女子の気持ちがわかるんだろう、と感心するだけだった。
けれど、KinKi Kidsは気づかないうちに私の生活を侵食していった。
2015年夏のテレ東音楽祭でも、KinKi Kidsの部分の録画だけが残り、硝子の少年〜愛されるより愛したい〜フラワー〜薄荷キャンディーのメドレーは何度見たかわからない。
「硝子の少年」を歌い踊る2人がいて、私と同じように大人になっても、ピュアな心や痛みは人生において何も変わらないと言うことに気づく。
「薄荷キャンディー」を知って、松本隆の魔力を思い出したのはこの時で、他にもいい曲があるのかもと思い始めた。
さりげなくお揃いの衣装もよかった。
沼に向かって歩き始めた頃だった。
8月のNHKの平和特番も見た。フラワーが素晴らしかった。
9月のMステ30周年フェスも見た。J-FRIENDSが楽しそうだった。
この頃には大型特番にKinKi Kidsが出るのかチェックするようになっていた。
11月、あまりにも録画をリピートしすぎて、これはベストでも買った方がいいのではと、39とカバを購入した。
この二枚にしたのは、39曲もあったら良い曲は大抵網羅しているだろうと思ったことと、剛の声が好きらしいけど、ファンクって何やねんとオリジナルのソロにいきなり手を出す勇気がなかったから。
「Another Orion」「LOVE LOVE LOVE」「はじまりはいつも雨」のセレクトも、90年代前半のあの頃に10代で、同じようにこれらの曲を聴いていたことを感じさせて、クスッとなったから。
これがKinKi Kidsの沼に足をかける始まりとなった。
39、これを聴くのに時間が足りなくなり、その後怒濤の勢いでKinKi Kidsのアルバムを購入したので、まだカバは1回しか聴けていない。
愛のかたまり、ボクの背中には羽根がある、硝子の少年、雨のMELODY、薄荷キャンディー、Bonnie Butterfly、99%liberty、せつない恋に気づいて、Natural Thang、カナシミブルー、青の時代、ひらひら、Destination、Night +Flight、辺りにまず引っかかった。
これは多すぎる。YouTube漁りも始まってしまった。
同時期にMステで「夢を見れば傷つくこともある」を聴いた。こんな風に、泣け!と言われた方がアラフォーの今の私は素直に泣いてしまうな、と思った。
10年近く前のベストだけじゃなく、これは最新の曲も聴いた方がいいかも、と、「夢を見れば」通常盤と、Mアルバムの通常盤、Mコンの初回盤ブルーレイを買った。
アルバムの前にまずMコン映像を見たのが、沼へ足を滑らせ、はまり込んだ瞬間だった。
「鍵のない箱」で、キラキラと登場する2人。アッパーなのにせつなく響くメロディーにメジャーコードがより哀しみを引き出す。
詳しくは別に書こうと思うけど、どの曲も歌も踊りも衣装も演出も隙がなくて完璧で。一方でトークとお誕生会のゆるさに笑って。
それからはMコンのセットリストにある曲を手に入れるために、まずJ、K、Lアルバム、シングルベスト1、2、鍵のない箱初回盤Bを買った。
家ではブルーレイで、外ではiPhoneでMコンを追いかけた。
それから少しずつアルバムを聴いていった。
2人の歌声の妙だけでなく、コーラス、ベース、ドラム、ギター、鍵盤、ホーンにストリングス、どのパートにもはまってしまい、ベースラインだけを聴いたりするので、いくら聴いても時間が足りない。
そうしているうちに、作詞作曲編曲のクレジットだけでなく、演奏のクレジットを見て、打ち震えた。私が好きにならないわけがない音じゃないか。
特に、「secret code」「きみとぼくのなかで」「愛のかたまり」‼︎
歌詞カードに向かって盛大に吹いた。
音についてはおいおい書くけど、約20年ぶり、小沢健二の「LIFE」を買って、昼も夜も1か月以上それだけを聴き倒して以来の衝撃だった。
音だけじゃなく、かわいい2人も見たいので、ブンブブーンも見るし、どんなもんヤも聞くようになった。
2人かわいいし、ちょいちょいぶっこんでくる同世代しかわからんやろというネタも最高(最近で言うとオバタリアン、メンコ)。
小沢さんも稲葉さんも一回りくらい年上だったから、時々世代が違う感じがしていたのに、同世代って(はまると)恐ろしい。
再来年20周年であることを知り、ぜひ生歌を聴きたいと、福岡ソフトバンクホークスを除けば、生まれて初めてファンクラブに入った(小沢健二さんにはファンクラブはなかったから。あったらものすごい勢いで入ってた)。
12月3日に申し込み、今会員証を待っているところ。
それからまもなく、φコン、緊急コン、Jコン、ファミコン、Kコン、15コン、LコンのDVD、ブルーレイを購入し、週末をつぶしてひたすら見ていた。
今は、G、H、I、φアルバムの到着を待っているところ。
アラフォーの財力って恐ろしい。
ブルーレイを見慣れるとDVD画質が物足りなくて、映像ものはこれ以上手を出さないと思うけど、アルバムはAからFも年明けに購入すると思う。
これだけはまったのに、Facebookでちょっとつぶやいただけで、話せる人が周りにいないので、ブログで書くことにした。
今の私の楽しみはカウコンをテレビで見ること、新春の堂本兄弟で大好きなスカパラとメドレーをやるのを見ること。
来年ライブがあるなら、福岡からだけどぜひ見に行きたい。
そういうわけで、時々思ったことを書いていこうと思います。